アスパラガス取りっきり栽培⑬ 今年の越冬対策は1年半養成株

採りっきり栽培in飯綱町 “昨年の失敗”
その1:種まき後の覆土が少なくて苗が倒れた
その2:越冬準備をする前に霜に当たってしまい苗をダメにした

 

これらの大きな失敗を教訓に、今年は新たな方法でチャレンジです!

それは『1年半養成株』

年内の秋に苗を植えてしまい、雪の季節をやり過ごします。
それから1年半かけて株を育て、来々春に収穫となります。

下の写真3枚は種まきから最近の様子までを写したものです。

 

種まき用の穴開け。
今回は丸い割り箸を使って深さ15mmの穴を開けて種を撒きました。
穴内に種を落とし込んでいって、まきおわったら改めて薄く土を載せて馴らします。

種まき用の穴開け

 

種まきから18日後です。
ビニールハウスの中でスクスクと生長中♪
上部には薄い遮光資材をかけ、昼間の強烈な日差しから苗を保護しています。
(写真には写っていなくてスイマセン・・・)
生長も揃っていて、苗は1本も倒れていないので今回の種まき方法はイケてたみたいですねo(^-^)

播種から18日後

 

種まきから3週間後。
更にグングンと生長しています!(^^)!
1ヶ月経ったら葉面散布で栄養補給を始める予定。

播種から3週間

 

9月にはこの苗を植えないといけませんので、植え付け計画、堆肥投入、施肥、マルチングなどなど、やることがたくさん待っています(^_^;

 

すでに植えてあるアスパラもモサモサに生長中。
リンゴもドンドン肥大中。
9月にはリンゴの基肥施肥も控えています。

 

更新が滞っていた分、ドンドン取り返していこうと思います!!(^^ゞ

 

アスパラガス取りっきり栽培⑪ デキが良いのか?悪いのか??

腰と膝がおかしくなりそうだった定植から約1ヶ月が経ちました(^_^)

変化の少ない写真を延々と上げ続けるのも面白みの無い投稿になってしまうと思いましたので、この時期まで待ってみました。

定植後約1ヶ月

 

しか~し・・・、

これが順調なのか、順調で無いのか、
基準値が無いので判断しかねております(@_@;)

現在、株ごとの出来不出来に個体差はありますが、およそ3~4本の立茎が確認できます。
(アスパラガスはどんどん新しい茎(分かりやすく言ってしまえば芽)が出てきます。これを「立茎」と呼びます。)

 

ここは長野県、更には大雪地帯の飯綱町。

新しい栽培技術である“採りっきり栽培”は基準値となる作況データ(現在の出来が良いか悪いかのデータ)がありません。

ですので、自分の作りがデータ蓄積の始まりになるんですね(^_^;

基準値ができている作物はいーかーに管理がしやすいか(当方はリンゴ)
作って頂いた方々には大いに頭が下がります<m(__)m>

 

ネキリムシに株元をかじられ、コガネムシに葉をかじられ、やっとこやっとこ退治しながらここまで来ました(+_+)

これからも病気や虫、発育状況に気を配りながら世話を続ける日々が続きます(^^)/

 

アスパラガス取りっきり栽培⑨ 雪国での栽培検証本格化!

アスパラ苗がいじけてから早1ヶ月・・・。

とはいえ、とどまっているわけにはいきません!
ブログ更新は手抜き気味になってしまっていますが、前に前に進めていっていますよ(^^)/

 

下の写真はこれから定植する20アール(=2反=2000平方メートル)のアスパラ畑。

畦よりも上に写っている変形の畑がそれです。

アスパラ畑遠景

 

写真でいう右寄りの部分に、この春の分を定植します。
来年の春には収穫するという作型です。

そして、写真左寄りの部分では“雪国仕様”である1年半養成株の採りっきり栽培にチャレンジします!

今年の夏には種まき
⇒秋には定植
⇒雪の下で越冬
⇒春から秋まで株を養成
⇒次の春に収穫

という、1年半かけて株を育てていく作型です。

苗のままでの越冬に失敗した反省から、この栽培方法を採用してみました。

 

この方法はふつうの採りっきり栽培より長い期間畑を使ってしまうので、畑の回転率を上げたい農家さんには向いていないかもしれません。

わがK&Kファームはりんごがメインの作物のため、畑はゆっくり回転させます。

・・・というか、物理的に作業が追いつきません(^_^;

りんごの作業と、アスパラガスの作業がいかに重なってしまわないようにするかも大事な経営課題なのです。

5月の頭には定植が終わる予定ですので、今後の更新も乞うご期待(^^ゞ

アスパラガス取りっきり栽培⑦ いや~な予感が・・・(@_@;)

ずいぶんご無沙汰のアスパラガス投稿です(^_^;)

 

見てのとおり・・・、

 

 

まばら・・・。 

まばらに成長していま~~す(T_T)

 

以前に予想していた悪い予感がヒシヒシと感じられます。
(「霜に当たったかも・・・」ってやつですね)

完全にダメになっているわけではなさそうですが、どれだけが生き残り、どれだけ健全に育ってくれるかはまったく未知数です!!(@_@;)

 

どんなプロジェクトにも絶対はありませんので、どんな状況になっても対応できる準備をしておくことが大事かな、と(^_^;)

 

この新技術はまだまだ始まったばかり。

飯綱町のような雪が多い地域ではサンプルデータが少ないのが実際のところです。

プロ農家として、経験とデータの積み上げをしていこうと思います(^^)/

りんご栽培 やっぱり雪かき(^_^;)

駐車場の確保ができました♪

前回、畑までの道ができた事を書きました。
しかし、あくまでも「道」ができただけ・・・。

軽自動車1台分の道に路上駐車したら、ものすごく迷惑かけちゃいますよね(@_@;)

そんなわけで、この雪かき作業が発生したわけです。

溶けかけの雪はすごく重く、エンジン付きの除雪機を持っていっても小一時間かかってしまいました(+_+)

そんな中、重い雪の被害をほかにも発見。

3年目に突入した若木が雪に引きずられて倒れていました(´・ω・`)
何とか復活を試みてみようと思います。

 

さて、ここに車を停めて本格的に作業開始!

本日はチェーンソーで伐採作業です(^^)/

駐車スペース完成!

りんご栽培 小春日和です。

以前に大雪写真の投稿をしたことがありますが、同じようなアングルで撮った現在の風景です。

一気に雪が溶け、農道も雪かきをしてもらえました(^^)/

これで全ての道具を車に積んだまま畑に乗り込むことが出来るようになりました♪

りんごの木もエネルギーに満ちあふれてどんどん生長しています!
ということは、剪定作業をドンドン進めなければならないということなんですけどね(^_^;)

 

ここで豆知識です。

「生長している」と書きましたが、葉っぱも無いこの時期にドンドン育つのって不思議じゃありませんか?

だって、授業では植物は葉っぱで光合成して育つって習いますから。

 

実は、この力は去年の内に木の体内に蓄積が終わっているんですね。
(正確には花が咲く芽の辺りの枝です)
冬眠前の熊のように秋から冬にかけて栄養をため込み、温かくなるとその栄養を使って一気に育ち始めます。

なので、果樹というのは年越し前に芽吹きの準備が終わってしまっているわけです。

「さぁて、温かくなってきたから何から始めようかな~」なんてやっていると、手遅れなんですね!(@_@;)

 

いつだってトライ&エラーの繰り返しですが、そこから学んで前進あるのみです(^^)/

一気に雪解けです!

アスパラガス 採りっきり栽培⑥

アスパラガスの栽培方法ネタ、久しぶりに更新です!

ハウス内の乾燥対策だったり、車のバッテリーを上げてしまったりと、なんやかんややっていたらブログが後手に回りました(^_^;)

こんなに雪があっても、ハウス内で加温するとあっという間に土が乾きます!
車のバッテリーは・・・、単純に不注意です(T_T)

 

さて、50~60cm下に埋まって越冬していたアスパラガス苗を掘り起こしましたよ。
大汗をかきながら体力勝負です!

雪の下から苗を掘り出し中

 

そして、こちらは温床の上に引っ越しを済ましたアスパラガス苗です。

手前に見えているベージュ色の箱にはサーモスイッチが入っています。
ここから伸びた地温計で土の温度を測りながら、24時間ず~っと温度を加えていきます。

苗の引っ越し完了

実は、越冬準備をしている頃に苗が霜に当たった可能性があります。
(作物に霜が降りることを「霜に当たる」と表現します)

根っこまでは傷んでいないことを祈るばかりです!!(@_@;)

 

傷んでいたときは・・・、

春からの新たなネタが増えることでしょう(^_^;