アスパラガス取りっきり栽培⑭ 何はともあれ土壌診断

9月に入り、1年半株養成アスパラガスの定植が迫ってきました。

畑の準備を進めるに当たり、何はともあれ土壌診断です。
2,000株の苗を植えるには用意していた畑では広さが足りなかったので、急遽すぐ隣の畑もアスパラ用に変更(;゜ロ゜)

 

そんなわけで、2種類の検体を診断しました。

 

結果は・・・?

 

思った通り、すべての要素が枯れぎみ~( ̄。 ̄;)
(左下は書類にイタズラ書きが入っているので画像処理・・・)

 

土を採ってきたり診断に半日使ったり、それなりの手間はかかります。

が、「何が必要か」が一目瞭然になりますので自分で土壌診断が出来ることのメリットは大きいかなとo(^-^)

 

秋からはリンゴの施肥も始まります。

土壌診断装置が大活躍しそうな気配です!!

アスパラガス取りっきり栽培⑬ 今年の越冬対策は1年半養成株

採りっきり栽培in飯綱町 “昨年の失敗”
その1:種まき後の覆土が少なくて苗が倒れた
その2:越冬準備をする前に霜に当たってしまい苗をダメにした

 

これらの大きな失敗を教訓に、今年は新たな方法でチャレンジです!

それは『1年半養成株』

年内の秋に苗を植えてしまい、雪の季節をやり過ごします。
それから1年半かけて株を育て、来々春に収穫となります。

下の写真3枚は種まきから最近の様子までを写したものです。

 

種まき用の穴開け。
今回は丸い割り箸を使って深さ15mmの穴を開けて種を撒きました。
穴内に種を落とし込んでいって、まきおわったら改めて薄く土を載せて馴らします。

種まき用の穴開け

 

種まきから18日後です。
ビニールハウスの中でスクスクと生長中♪
上部には薄い遮光資材をかけ、昼間の強烈な日差しから苗を保護しています。
(写真には写っていなくてスイマセン・・・)
生長も揃っていて、苗は1本も倒れていないので今回の種まき方法はイケてたみたいですねo(^-^)

播種から18日後

 

種まきから3週間後。
更にグングンと生長しています!(^^)!
1ヶ月経ったら葉面散布で栄養補給を始める予定。

播種から3週間

 

9月にはこの苗を植えないといけませんので、植え付け計画、堆肥投入、施肥、マルチングなどなど、やることがたくさん待っています(^_^;

 

すでに植えてあるアスパラもモサモサに生長中。
リンゴもドンドン肥大中。
9月にはリンゴの基肥施肥も控えています。

 

更新が滞っていた分、ドンドン取り返していこうと思います!!(^^ゞ

 

アスパラガス取りっきり栽培⑫ 雨の力はスゴいです!

以前、空梅雨の投稿をしましたが、乾いていたせいか今回の雨は効果てきめん!

グイッと伸びました!

苗の善し悪しで差はありますが、順調な株は高さで50~60cm、茎は4~5本といったところでしょうか( ^o^)

畑全面に肥料が撒かれているので、通路の雑草達もやたら元気なのが頭の痛いところですが・・・(+_+)

この調子で水分と日光がバランス良く供給されることを期待です♪

 

今朝は5時からリンゴの消毒を行っていたので、現在小休止中 ^^) _旦~~
「暑くならないうちに」と思って早朝から作業を始めるのですが、終わってみればツナギが絞れるんじゃないかというほど汗をかいております(;゜ロ゜)

空梅雨!? 川も元気がありません( ̄。 ̄;)

雨が降りません(+_+)

アスパラガスの採りっきり栽培をしている畑のすぐ隣には一級河川の鳥居川が流れています。

 

・・・が、

 

水に勢いがありません!!(@_@;)

水が少ないです・・・。(畑の通路から撮影)

 

調子が良いときは近づくのもためらうくらいの水量なので、これはかなり少ないのです。

 

リンゴに関しても暦通りにならないお天気に生育が読めない状況が続いていますが、相手は天下のお天道様なのでなんともなりませんね(^_^;)

 

来春のアスパラガスの収穫時期が来たら、この川から水を引いて灌水(水やりのことを“かんすい”と言います)しようかと思っています。

その時は順調な雨量を期待したいですね♪

本日は閑話休題ネタでした(^^ゞ

アスパラガス取りっきり栽培⑪ デキが良いのか?悪いのか??

腰と膝がおかしくなりそうだった定植から約1ヶ月が経ちました(^_^)

変化の少ない写真を延々と上げ続けるのも面白みの無い投稿になってしまうと思いましたので、この時期まで待ってみました。

定植後約1ヶ月

 

しか~し・・・、

これが順調なのか、順調で無いのか、
基準値が無いので判断しかねております(@_@;)

現在、株ごとの出来不出来に個体差はありますが、およそ3~4本の立茎が確認できます。
(アスパラガスはどんどん新しい茎(分かりやすく言ってしまえば芽)が出てきます。これを「立茎」と呼びます。)

 

ここは長野県、更には大雪地帯の飯綱町。

新しい栽培技術である“採りっきり栽培”は基準値となる作況データ(現在の出来が良いか悪いかのデータ)がありません。

ですので、自分の作りがデータ蓄積の始まりになるんですね(^_^;

基準値ができている作物はいーかーに管理がしやすいか(当方はリンゴ)
作って頂いた方々には大いに頭が下がります<m(__)m>

 

ネキリムシに株元をかじられ、コガネムシに葉をかじられ、やっとこやっとこ退治しながらここまで来ました(+_+)

これからも病気や虫、発育状況に気を配りながら世話を続ける日々が続きます(^^)/

 

アスパラガス取りっきり栽培⑩ 学び多き定植完了です(@_@;)

今日はちょっと堅めの内容の投稿です。

2017年、春植えの定植が完了しました!
下の写真、よく見えませんがすべて植わっています。

遠景の写真でスイマセン(^_^;

定植完了!!

今回、初の採りっきり栽培への挑戦ですが、作業の度に学ぶことが多いですね。

 

次回への課題として挙げているのが下記の3点。

①苗の育苗管理(適期育苗)
一にも二にも育苗管理がキモです。
定植日を決め、逆算で種まき・育苗期間を決める必要があります。

当たり前のことなのですが、これが本当に難しい。
寒すぎれば地温管理が難しい。
苗の生長が早すぎると定植までに疲れてしまう。(畑の準備が遅れた場合も同じ)
今回は自前の苗がいじけてしまったので購入苗を準備しましたが、良い苗であっても時期が合わせられなければ疲れてきます。

②畝立て
専用ホーラー(定植用の穴を開ける道具)を使って畝に定植用の穴を開けますが、かなりの深さまで土が柔らかくなっていないとホーラーが途中で突き当たってしまい良い穴が開きません。
全面フカフカという都合の良い畑ばかりではないと思いますので、基本はホーラーが埋まる高畝が良さそうです。

③マルチ張り
今回は10アール(1,000平方メートル)を手でマルチ張りをしましたが、相~当~厳しいものがありました(@_@;)
露地栽培ですので、何しろ風に悩まされます。
700mほどをいっぺんに張るためマルチ張りは一気に上手になりますが、それは本来の目的ではありません(^_^;)
今年の秋には「1年半株養成」の定植を予定してるので、その際は本気でマルチャーを考えています。

 

雪国、且つりんごと組み合わせた作型の挑戦は続きます!

畑が使える期間、作物の生育状況、作業時間の取り合いなど、検証すべき点は山盛りてんこ盛りですが、これからも積極的に検証を続けていきますよ(^^)/

アスパラガス取りっきり栽培⑨ 雪国での栽培検証本格化!

アスパラ苗がいじけてから早1ヶ月・・・。

とはいえ、とどまっているわけにはいきません!
ブログ更新は手抜き気味になってしまっていますが、前に前に進めていっていますよ(^^)/

 

下の写真はこれから定植する20アール(=2反=2000平方メートル)のアスパラ畑。

畦よりも上に写っている変形の畑がそれです。

アスパラ畑遠景

 

写真でいう右寄りの部分に、この春の分を定植します。
来年の春には収穫するという作型です。

そして、写真左寄りの部分では“雪国仕様”である1年半養成株の採りっきり栽培にチャレンジします!

今年の夏には種まき
⇒秋には定植
⇒雪の下で越冬
⇒春から秋まで株を養成
⇒次の春に収穫

という、1年半かけて株を育てていく作型です。

苗のままでの越冬に失敗した反省から、この栽培方法を採用してみました。

 

この方法はふつうの採りっきり栽培より長い期間畑を使ってしまうので、畑の回転率を上げたい農家さんには向いていないかもしれません。

わがK&Kファームはりんごがメインの作物のため、畑はゆっくり回転させます。

・・・というか、物理的に作業が追いつきません(^_^;

りんごの作業と、アスパラガスの作業がいかに重なってしまわないようにするかも大事な経営課題なのです。

5月の頭には定植が終わる予定ですので、今後の更新も乞うご期待(^^ゞ

アスパラガス取りっきり栽培⑧ 雪国的に考える!?(;=´З=)

りんごの剪定に追われていて更新が久々になってしまいましたが、今日はアスパラについて書いてみます。

管理人ジョーがアスパラガスの最新栽培法『採りっきり栽培』に取り組んでいるのは周知の通り(?)ですが、雪国での実体験をもとにちょっと考えてみました。

現状は下記の通り。

「一応」伸びてはいます・・・(笑)

まぁ、・・・見てのとおりです。
順調とは言えませんね(^_^;)

 

ここで、雪国的考察です。

K&Kファームのある飯綱町は3月まで雪が降り、土が起こせるようになるのは4月に入ってからです。5月でも遅霜が降ります。

ということは、5月になってやっとなんとか畑が本格始動するわけですね。
(雪解け後の4月は土の準備があるので、苗を植えるのはその後です)

採りっきり栽培のデータは、今のところ3月からの定植(苗の植え付けを定植と言います)が好結果をに繋がっているようです。

が、前述のようにここでは3月はまだ雪があるんですね(+_+)

 

ん?

んんん??

5月からしか畑が動かせないんだったら、3月種まき、2ヶ月育苗、5月定植でもいける???

 

というか、物理的にはそうなりますね(^_^;)

 

株の養成状況が温暖地と変わってしまうのは、地域性が大きく影響する農業ではやむを得ません。

その地域でのベストもしくはベターな栽培技術を探し出すのも土地に根付く商売の使命なのかな、と。

 

メーカーさんにもご相談しながら、「飯綱町」ならでは、「K&Kファーム」ならではの『採りっきり栽培』を確立していきたいと思います( ^_^)♪

 

アスパラガス取りっきり栽培⑦ いや~な予感が・・・(@_@;)

ずいぶんご無沙汰のアスパラガス投稿です(^_^;)

 

見てのとおり・・・、

 

 

まばら・・・。 

まばらに成長していま~~す(T_T)

 

以前に予想していた悪い予感がヒシヒシと感じられます。
(「霜に当たったかも・・・」ってやつですね)

完全にダメになっているわけではなさそうですが、どれだけが生き残り、どれだけ健全に育ってくれるかはまったく未知数です!!(@_@;)

 

どんなプロジェクトにも絶対はありませんので、どんな状況になっても対応できる準備をしておくことが大事かな、と(^_^;)

 

この新技術はまだまだ始まったばかり。

飯綱町のような雪が多い地域ではサンプルデータが少ないのが実際のところです。

プロ農家として、経験とデータの積み上げをしていこうと思います(^^)/

アスパラガス 採りっきり栽培⑥

アスパラガスの栽培方法ネタ、久しぶりに更新です!

ハウス内の乾燥対策だったり、車のバッテリーを上げてしまったりと、なんやかんややっていたらブログが後手に回りました(^_^;)

こんなに雪があっても、ハウス内で加温するとあっという間に土が乾きます!
車のバッテリーは・・・、単純に不注意です(T_T)

 

さて、50~60cm下に埋まって越冬していたアスパラガス苗を掘り起こしましたよ。
大汗をかきながら体力勝負です!

雪の下から苗を掘り出し中

 

そして、こちらは温床の上に引っ越しを済ましたアスパラガス苗です。

手前に見えているベージュ色の箱にはサーモスイッチが入っています。
ここから伸びた地温計で土の温度を測りながら、24時間ず~っと温度を加えていきます。

苗の引っ越し完了

実は、越冬準備をしている頃に苗が霜に当たった可能性があります。
(作物に霜が降りることを「霜に当たる」と表現します)

根っこまでは傷んでいないことを祈るばかりです!!(@_@;)

 

傷んでいたときは・・・、

春からの新たなネタが増えることでしょう(^_^;